スーツの裏地選びはとことん楽しもう
さて、今日はスーツの裏地についてお話しをさせていただきます。
裏地選びはオーダースーツの楽しみのひとつです。
機能的なメリットももちろんありますが、裏地にこだわるメリットはなんといっても「個性」。
ルイスキャロルがご提案する「遊びゴコロのあるスーツ」の中でも、一番遊べる部分です。
裏地には、「こうするべき」みたいなセオリーはありません。
表の生地やボタンとも合わせる必要はなく、とにかく「自由」なんです。
既製品のスーツでは実現できない、あなただけのスーツを演出してくれます。
普段は隠れている部分ですが、さりげない瞬間に見える裏地へのこだわりは
お洒落ポイントのアップ、そして何よりもスーツライフを楽しくしてくれます。
裏地の役割
最初に裏地の機能面での役割を抑えておきましょう。
① すべりを良くして脱着をしやすくしてくれる
② スーツの型崩れや汚れなどを防いでくれる
裏地があることで、なめらかな腕通りでスーツを脱着することができます。
スーツを裏側から補正してシルエットをきれいに見せてくれることに加えて、汗染みなどの汚れも軽減するという役割もあります。
これが裏地の機能的なメリットです。
裏地で抑えておきたいポイントは2つだけ
そして、裏地選びで抑えておきたいポイントは下記の2つだけです。この2つだけを抑えて後は自由なデザインをお楽しみください。
① 裏地の形
② 生地の種類
それではそれぞれを詳しく見ていきましょう。
① 裏地の形
総裏
全体に裏地がついている形状です。
通常はこの仕様が多いです。
半裏
前身頃の裏地の部分を取り払った形状です。
裏地がない部分の通気性があがり、涼しく軽く感じることができます。

背抜き
裏地の背中の部分を1/2~3/4程度なくした形状です。
こちらも裏地がない部分の通気性があがり、涼しく軽いのが特徴です。
背裏なし
袖の部分のみ、または前身頃の裏に少しだけ裏地がついている仕様です。
清涼感のある夏仕様のジャケットに仕上がります。
裏地があれば保温性もあがり型崩れもしにくく生地も傷みにくい。
裏地がない部分は、通気性があがるので涼しくて軽いが、型崩れしやすかったり傷みやすかったりする。
というところをおさえておきましょう。
夏用のスーツでは半裏に、表の生地を高級な素材にしたときは生地を守るために総裏にするなど、使うシーズンや用途を踏まえて選ぶのがいいと思います。
ちなみに一般的にスリーピースの裏地は、ジャケットの裏地と同じものが使われます。
② 生地の種類
裏地に使われる生地の種類は大きく分けて3種類あります。
ポリエステル
最も一般的な種類です。合成繊維なので安価で、デザインも豊富というのが最大のメリットです。
反対にデメリットは、汗を吸わず湿度を外に逃がしにくいという特徴があります。
キュプラ
ポリエステルに比べると高級な素材になります。
肌ざわりがよく、汗や湿度を外に逃がしやすく静電気の発生をおさえるという特徴があります。既製品の高級なスーツでは裏地にこのキュプラが使われていることが多いです。
シルク
天然素材なのでお肌に優しいです。
光沢があり滑りも良く静電気、湿気も抑えてくれます。シルクは高級感はありますが、デリケートなので取り扱いに注意が必要になります。

さぁ、形と生地の種類だけ抑えたら、あとは好きな色・デザインであなただけの一着をお楽しみください。
ルイスキャロルでは裏地にも多彩な種類のバンチブックをご用意しております。
※こちらは裏地の新柄です。写真は一例ですがカラフルで遊び心のあるデザインがたくさんあります。
興味持っていただけたら、是非気軽にお問い合わせください。
私達ルイスキャロルが大切にしている言葉
「Enjoy!オーダースーツ」
お仕事、就職活動、冠婚葬祭、成人式やセレモニー、プライベートでも
スーツと共に、皆様の毎日や大切な瞬間を「Enjoy」していただけるように、お役に立てればと願っています。
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