知れば楽しさ倍増!スーツの生地選び
今回のお話しはオーダースーツの生地選びについて。
繊維、織り方、色、柄。
初めてスーツを作る時は、その選択肢の多さにびっくりすると思います。
スーツの生地は本当に奥が深くて、なかなかすべてを説明するのは難しいのですが、皆さんが用途やシーンに沿って最適なものを選ぶ参考にしていただけるように、できるだけ要点をかいつまんで簡潔にお話しをしていきたいと思います。
生地選びの3つのポイント
まずスーツの生地を選ぶときに注目したいのがこの3つです。
① 光沢感ある
② 柔軟性、ストレッチ性がある
③ シワがついてもすぐに戻る
一般的にはこの3つの条件を揃えていることが理想的とされています。
ではそのような生地を選ぶために何を見ていけばいいでしょうか。
生地の素材をチェック
生地にはいろいろなものがありますが、代表的なものをピックアップしてみましょう。
ウール
ウールはスーツの生地の代表的な素材です。
ウールの中でも糸の種類と織り方で幾通りもの表現ができ、オールシーズン使える素材となります。
保湿性、伸縮性、耐久性があり、光沢感があって、シワもつきにくいという特徴があります。
シルク
天然素材お肌に優しく、なめらかな肌触りが特徴です。
強い光沢感があり、高級感を出せる生地になります。
リネン
柔らかな生地で通気性がいいのが特徴です。
吸湿性にも優れているので、春夏用のスーツなどに多く使われます。
カシミア
貴重な高級素材として知られるカシミア。
保温性が高く、秋冬用スーツに使われることが多いです。
ポリエステル
合成繊維の代表的な素材です。
耐久性がありシワになりにくいのが特徴です。
例えば「ウール80%、ポリエステル20%」、「ウール60%、シルク40%」など
それぞれの良さを生かしながら組み合わせることもよくあります。
生地の厚さ・織り方をチェック
ウールには、平織(ひらおり)と綾織(あやおり)という織り方があります。
平織は糸と糸の間隔を保つことができるため、通気性がよく春夏用に使われます。
綾織は糸と糸の密度が高くなるため生地に厚みが出て、保温性や保湿性があり秋冬用に使われます。
このように同じ素材でも、織り方で生地の厚さも違ってきます。
そして同じ素材でも繊維の太さにも違いがあります。
SUPER◯◯’sという繊維の太さを示す表記があり、「SUPER100’s」「SUPER130’s」のように、スーパーの横にくる数字が大きくなればばるほど繊維が細いということになります。一般的には数字が大きくなるほど高価になります。
このような数字を参考にしながら、実際に手で触ってみながら生地の厚みや感触を確かめていただくのがおススメです。
産地をチェック
スーツの生地には「インポート」と「国産」があります。
インポートはスーツの発祥の地 といわれる「イギリス」と「イタリア」のものが主流です。
一概には言い切れない部分はありますが、それぞれこのような特徴があります。
イタリア製・・・柔らかくしなやか、独特な色づかいと艶がある
イギリス製・・・分厚くハリがある、硬く耐久性がある
国産 ・・・柔らかい、光沢感もあるが耐久性もある
バンチブックでサンプルをチェック
これらのことを踏まえながら実際に見ていただくのが、バンチブックという生地のサンプルです。
バンチブックとは各メーカーが新作やおすすめなどをセレクトして1冊にまとめた生地の見本帳になります。
上記に出た素材や糸の太さなどの情報が記載してあるのでそれを参考にしながら色艶や柄、手触りなどを確かめていただくのがいいと思います。
中には現物生地といって、生地をそのままサンプルで仕入れているものありますのでそれを見ていただきながらお選びいただきます。
冒頭でもお話ししましたが、スーツの生地は本当に奥が深く伝統的なものから、最新のものまで、各社がいろいろな生地を作っています。
上記のポイントを参考にしながら、ご自身の用途にあわせて是非、生地選びを楽しんでいただければと思います。
店舗にもたくさんのバンチブックや現物生地をご用意しています。
バンチブックは貸出もしておりますので、是非お気軽にご相談ください。
私達ルイスキャロルが大切にしている言葉
「Enjoy!オーダースーツ」
お仕事、就職活動、冠婚葬祭、成人式やセレモニー、プライベートでも
スーツと共に、皆様の毎日や大切な瞬間を「Enjoy」していただけるように、お役に立てればと願っています。
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